ブログ開設の挨拶

　こんな場所へ来てくださり、ありがとうございます。何か手土産など持たせられれば来てくださった甲斐があるというところでしょうが、あいにく、私もここに家を立てて日が浅いものですから、周りのこともよくわかりませんし、この家がどのくらい保ってくれるのかもわかりません。ここに家が建てられる、ということが分かった時点で、家を立ててしまったので。家が欲しかったんです、とにかく。

　向こう見ず、というのはそうでしょう。私はそういうところがありますから。とりあえず飛び込んでみる、とりあえずやってみる。元気と時間があるうちは、そうして生きてきました。けれど、悲しいかな、この歳になると色々考えてもみたくなりまして、ひとつづつ、しっかりと考えるために、ここに文章を残していこうと思ったんです。今まで不得意にしていましたし、他に熱中していることもありませんから。

　今まで、音楽をやってきました。隅っこの方で、うるさくないように。消え入りそうになりながらも、お声掛けいただければイベントに出て、音楽を掛けて、酒を飲んで。今も、出来る限りそうしたい気持ちはあります。しかしながら、なかなかその合間もなくなってしまいまして。最も、音楽でやりたいことはまだ見失っていないので、ここでもそういう文章を書くことがあるかもしれませんが、それは本分ではありません。なぜなら、音楽は音楽だけでちゃんと伝えることが出来る、と私は信じているからです。もし書いたとして、きっとそれは今までの軌跡を辿り、その過程を刻むものになるはず。まだ見ていないもの、見えそうなものなら、それは未だ音楽の領域なのでしょうから。

　きっともっと、皆さんにお伝えしたいことがあったと思ったのですが、今思いつくのはこれくらいなので、今日のところはここまで。またいらしてくださることを心待ちにしております。そのときにまたお話できるように。